コンサルタントの理想と現実

コンサルタントってなんなんでしょう?

小生、大学を卒業して日立製作所に入り、システムエンジニアとして大手銀行の担当をしていました。
その時には、「システムコンサルティング」なる業務を行なっていましたが、自分がシステム「コンサルタント」である自覚を持っていなかったように思います。

自分が実際にMBAスクールを卒業し、またいろいろなコンサルタントを見ていると、「コンサルタントには2種類ある」ことに気が付きました。

「現実論を語れるコンサルタント」と「理想論しか語れないコンサルタント」
です。

ビジネススクールを出たり、ある程度のMBA教育みたいなものを受けると、「理想的にはこうあるべき」というビジネスのあるべき姿は比較的簡単に見えてくるように思います。しかし、残念ながら世の中の実際のビジネス(会社)では、「ヒト」「モノ」「カネ」などの経営資源に限界があり、またビジネスの流れの中にいろいろなボトルネックが存在しています。(社長の頭が固い、というのもボトルネックになりますね・・・!?)

単に、教育を受けただけのコンサルタントでは「理想論しか語れない」レベルからは抜け出せていないように思います。「現実論を語れる」コンサルタントとは、場合によっては「あなたの会社はコンピュータを使うよりも、ソロバンで十分!」と自信を持って言える人です。小生もそうですが、システム屋上がりのコンサルタントにはこっち側の人が多いと思います。(デジタル土方として、さんざん苦労させられてきていますので・・・)

自分の経験や知識を駆使して、その会社の理想論をベースに、「現実問題としてどこまでこの人たちができるのか?そしてそれを伝えるにはどのような言葉を使えば相手が理解してもらえるのか?」を考えられる人が現実論を語れるコンサルタントで、このようなコンサルタントに当った会社は上手く行くと思います。(逆説ですが、こっち側のコンサルタントは、相手がこちらを理解できず、結果うまく出来そうもないと思ったれば「仕事を受けない」という結論を出すかもしれません)

世の中、コンサルタント不要論が出ていますが、「理想論しか語れないコンサルタント」であれば不要だと思います。

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